グラフで知る中国四国地方全市の老年化指数
老年化指数は、年少者(0~14歳)に対する老年者(65歳以上)の指数です。
この指数と生産年齢人口(15~64歳)の総人口に占める割合との関係をみると、興味深いチャートになります。
中国四国地方の全92市の老年化指数の分布を見てみましょう。
老年化指数700超の高知県室戸市と土佐清水市
中国四国には、全部で92の市がありますが、全国平均のポジションから見て、生産年齢人口比率が高い市は、3市のみであることがわかります。
また、老年化指数が200以下の市は、東広島市173、広島市194の2市のみとなっています。
中国四国にある全92市のうち、老年化指数が400超の市は19市(20.6%)あり、生産年齢人口比率が50%以下の市は23市(25.0%)あります。この事は、中国四国の9県は日本の中でも、高齢化が進んでいる市が多い地域といえるでしょう。
老年化指数が高い市は、高知県の室戸市759、土佐清水市700とともに700超の市となっており、全国793市の中でも高い市となっています。またこの両市は、生産年齢人口比率が、41.4%、42.2%と非常に低い比率の市であり、労働力の中心となる人口が少ない街ともいえます。
このグラフは、中国四国地方の全92市を9つの県で色分けしてプロットしていますが、老年化指数からは、特定の県の特異的な分布傾向は窺えません。
県庁所在地の市(空色文字)は、左上に固まってポジショニングしており、中心都市への人口の集中が見て取れます。
全国793市の中での中国四国の全市のポジション
全国793市の中で、中国四国の全92市のポジションがわかるグラフです。
中国四国の92市は、全体の分布より下側でかつ右下方向に広がって分布しているように見えます。
特に、老年化指数600超の2市は、老年化が進んでいる位置づけとなっています。
〈出典〉総務省統計局〉令和2年国勢調査・調査の結果 サイトURL https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka.html
〈利用と加工〉出典のデータを2024年6月10日に利用して加工作成しています