アジアの将来人口動向に焦点をあてました。
2024年現在からみて2050年のアジア諸国の人口増加数と人口増減率の2つのマップグラフで、その動向を見てみましょう。
2050年アジア人口は、今から5.2億人増え53億人へ
2050年人口を2024年人口と比較し、増加人口(百万人)をマップグラフで示します。
グラフを見て、2050年までに人口増加が大きいインドと人口減少の中国の2大国がすぐ目につくでしょう。中国は1億人減少しますが、インドは2億人以上増加すると予測されます。
アジアの4区分地域、中央アジア、東アジア、東南アジア、そして西アジアの中で東アジア以外は人口増加となっています。
人口増加人数の大きい3ヵ国は下記の通りです。
No | 国名 | 2020年人口 | 2050年人口 | 増加人口 | 人口ピーク年 |
1 | インド | 1,435,229 | 1,668,475 | +233,246 | 2064年 |
2 | パキスタン | 242,845 | 365,678 | +122,833 | (2101年以降) |
3 | フィリピン | 118,223 | 157,313 | +39,090 | 2092年 |
この3ヵ国に続くのは、
インドネシア +38,286千人、
アフガニスタン +30,689千人、そして
バングラディシュ +29,805千人
になっています。
一方、人口減少人数の大きい3ヵ国は下記の通りです。
No | 国名 | 2020年人口 | 2050年人口 | 増加人口 | 人口ピーク年 |
1 | 中国 | 1,425,493 | 1,316,946 | ▲108,548 | 2022年 |
2 | 日本 | 122,964 | 104,140 | ▲18,824 | 2010年 |
3 | 韓国 | 51,766 | 45,989 | ▲5,4776 | 2020年 |
国連人口統計でのアジア諸国は51ヵ国ですが、そのうち人口減少国は11ヵ国のみです。
この3ヵ国に続くのは、
タイ ▲5,776千人、
台湾 ▲3,773千人
で、この5ヵ国が百万人以上減少する国となっています。
2050年中央アジア、西アジア人口は今から3割増へ
現在2024年から2050年まで人口増加率をマップグラフで示します。
マップの右側の日本、韓国、そして中国は減少し、マップの左側の中央アジア、西アジアの各国が赤く染まって人口増加が激しいことがわかります。
人口増加率のベスト3を見てみましょう。
No | 国名 | 2020年人口 | 2050年人口 | 人口増減率 | 人口ピーク年 |
1 | アフガニスタン | 42,803 | 73,492 | 71.7% | (2101年以降) |
2 | パレスチナ | 5,432 | 8,800 | 62.0% | (2101年以降) |
3 | イラク | 46,013 | 73,996 | 60.8% | (2101年以降) |
この人口予測は2022年時点であり、2023年のパレスチナ・イスラエル紛争(戦争)は未だ発生するまえの予測です。パレスチナは現在の年齢中央値が19.8歳という若い国であり、この予測の様に今後の成長を期待するばかりです。
この3ヵ国のほか、
シリア 60.4%、
イエメン 57.8%、そして
パキスタン 50.6%
の6ヵ国が、現在より1.5倍以上人口が増加すると予測されています。
これらの国は国連予測の2101年を超えて増加するとみられています。
人口減少率の大きい国は、日本を筆頭に以下の通りです。
No | 国名 | 2020年人口 | 2050年人口 | 増加人口 | 人口ピーク年 |
1 | 日本 | 122,964 | 104,140 | ▲15.3% | 2010年 |
2 | 韓国 | 51,766 | 45,989 | ▲11.2% | 2020年 |
3 | ジョージア | 3,721 | 3,392 | ▲8.8% | 1989年 |
中国 ▲7.6%、
アルメニア ▲7.1%、
香港 ▲6.7%、
レバノン ▲6.6%、
台湾 ▲5.9%、そして
タイ ▲5.3%
の9カ国が5%以上減少する国と予測されています。
1枚の写真 インバウンドの人々が集まる街の夕暮れ
〈出典〉United Nations・Population Division〉World Population Prospects 2022
サイトURL https://population.un.org/wpp/Download/Standard/CSV/
〈利用と加工〉人口動向ラボが2024年9月10日に利用し、グラフ加工しています。