1枚で分かる日本の総人口ピーク年
今、日本は人口減少の時代に入っています。
日本の総人口のピークが、いつだったかを知っているでしょうか。
人口ピーク年をが、すぐわかるグラフで見て見ましょう。
このグラフは、国立社会保障・人口問題研究所の公開データを利用して作成しています。
総人口は、各年10月1日現在の人口です。
総人口のピークが意味するもの
国の成長は、人的資源が生み出す付加価値に比例します。
その価値を生み出す総人口のピーク年は、2008年で、その人口は、1億2,808.4万人でした。
現在(2024年5月7日現在)時点で、公開されている日本の総人口は、以下の通りです。
2024年、人口ピークの年から、すでに16年が過ぎています。
今の人口は、何人でしょう。
[総務省統計局・人口推計]
(2024 年4月22公表)
2024年4月1日現在(概算値)
1億2,400万人、
前年同月に比べ減少、▲55万人(▲0.44%)
2023年11月1日現在(確定値)
1億2,434.2万人
前年同月に比べ減少、▲57.1万人(▲0.46%)
となっています。
この総人口の水準は、今から30年以上前の1990年代前半と同じです。
1991年(平成3年)10月1日現在人口
1億2,410万人
1992年(平成4年)10月1日現在人口
1億2,456万人
総人口は、その人口構成によっても違います。
とはいえ、ピーク人口から約400万人(▲3.1%)の人口減少となっています。
1990年代前半は、まだ、日本の成長が残る時期であったでしょう。成長期は、“ムリ”の行動の時代です。
2024年の今は、すでに人口ピークから16年が経過しています。人口減少期は、“ムダ”の静的な時代かも知れません。ムダの時代は、変化に気がつかない時代といっていいでしょう。
人間は、ムリとムダを繰り返す“ムラ”の中で生きています。総人口のピーク年を過ぎた今、人口減少が止まることはないでしょう。
日本の総人口ピーク年が、2008年であることを、もう一度意識してはいかがでしょう。
総人口ピーク年データについて
各月1日現在人口の補間補正について
日本の年度の総人口は、グラフ作成で利用した各年10月1日現在の総人口のほかに、総務省統計局が月報として、各月1日現在人口の速報値と確定値を公開しています。
人口ピーク年である2008年(平成20年)についても、翌年の平成21年4月16日公開の各年10月1日現在人口として、平成19年10月から平成20年10月までの1年間について、各月1日現在人口を公開しています。
この月次の各月1日現在のデータは、その後の国勢調査の人口を基準として、年間の異動人口(自然動態、社会動態、国籍移動)等で補間補正が行われています。
このグラフでは、各月1日現在人口とその後の各年10月1日現在人口の違い、補正の内容がわかります。
総人口ピーク年は2008年(平成20年)ですが、平成22年(2010年)に国勢調査が行われています。
平成18年(2006年)から平成21年(2009)の人口推計結果は、平成22年(2010年)の国勢調査に基づき補間補正を行っています。
統計局ホームページ/国勢調査結果による補間補正人口-平成17年及び22年国勢調査の結果による補間補正- (stat.go.jp)
国連データで見る日本の人口ピーク
日本の総人口のピーク年のデータについては、国連人口Divisionでも推計値を公開しています。
国連人口Divisionは、総人口のデータについて、各年1月1日、及び各年7月1日の総人口を推計して公開しています。今回は、7月1日にデータを利用しています。
日本のデータは10月1日現在人口、国連のデータは7月1日現在人口を使用していますが、ピーク年が1年違うことが分かります。(国連のデータは1月1日現在人口もあわせて公開されています)
このグラフは、国連のデータを使用して日本の人口ピーク年2008年を含む2000年から2016年までの総人口推移を表しています。
日本で公開されているデータを使用した場合と、国連で公開されているデータを使用した場合のグラフを比べてみましょう。
【速読解Biz】
下記の出典A、B、及びCのサイトデータを2024/5/5に利用・加工して作成しています。
出典〈A〉国立社会保障・人口問題研究所〉将来推計人口(令和5年推計)詳細結果表〉資料表1-1、https://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2023/db_zenkoku2023/s_tables/app1-1.xlsx
出典〈B〉総務省統計局〉人口推計の結果の概要〉サイトURL https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2.html
出典〈C〉国連人口Division〉世界人口予測2022〉サイトURL 世界人口予測 – 人口部 – 国連 (un.org)
フリーグラフ素材提供します
今回使用したグラフを、素材として提供します。
会議の資料の一つとして、コーヒーブレイクの前の話題づくりにお使いください。
このフリー素材のほか、記事内のグラフ画像は、利用規約の範囲内で自由に使うことができます。