1枚で知る北陸甲信越にある市の老年化指数
令和6年能登半島地震の震災地2市、老年化指数600超
グラフですぐわかるように、老年化指数の高い市として、石川県珠洲市、輪島市がプロットされています。今回の令和6年能登半島地震で、被災地となった両市の老年化指数は、珠洲市721、輪島市626となっています。
老年化指数では、544の山梨県大月市を含め3市が500超ですが、400を超える市は、全82市で11市となっています。内訳は、石川県3市、新潟県3市、山梨県3市、富山県1市、そして長野県1市です。
尚、福井県で老年人口指数が高い市は、大野市の348となっています。
グラフでは、生産年齢人口比率が50を割っている佐渡市426、47.2%がありますが、生産年齢人口比率が40%台の市は、老年化指数378の新潟県十日町市を含め4市のみとなっています。
老年化指数が最も低いのは、石川県野々市市136で、全体の中で左上にプロットされ、生産年齢人口比率も65.6%と対象市の中では最も高い市となっています。
野々市市は、金沢市と白山市に接する石川県では最も面積の小さな市町村です。石川県の3市を比較してみました。
項目 | 野々市市 | 輪島市 | 珠洲市 |
老年化指数 | 136 | 626 | 721 |
生産年齢人口比率 | 65.6% | 46.5% | 41.2% |
総人口(人) | 57,238 | 24,608 | 12,929 |
年少人口指数 | 22 | 16 | 17 |
老年人口指数 | 30 | 99 | 125 |
従属人口指数 | 52 | 115 | 143 |
野々市市と珠洲市の代表的な市民10人の人口構成では、両市とも年少者(14歳以下)は1名ですが、老年者(65歳以上)は野々市市の2名に対して珠洲市は5名、したがって生産年齢該当者(15~64歳)は、それぞれ7名、4名となります。
被災地では、まだまだ震災の影響下にあり、復旧の言葉はまだ見えていません。
人口構成指数からは、石川の被災地がどこの地域にも増して、今後の復旧に向けた人的資源の絶対数の確保が必須と思われます。
全国793市の中での北陸甲信越のポジション
全国793市の中で、北陸甲信越6県82市のポジションがわかるグラフにしています。
北陸甲信越の各市の分布は、全国の分布の中でもほぼ中央ににまとまって分布しています。北陸甲信越は、日本地図でも真ん中に位置していますが、この分布図でも同様です。
珠洲市、輪島市は、全国でも高い指数のグループです。
総務省統計局〉令和2年国勢調査・調査の結果 サイトURL https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka.html
出典のデータを2024年6月10日に利用して加工作成しています