【北陸・甲信越編】全国793市にみる老年化指数〈2020年国勢調査〉

老年化指数分布、北陸甲信越編のアイキャッチ
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北陸甲信越全82市の老年化指数と生産年齢人口比率の相関図
空色文字は県庁所在地です

グラフですぐわかるように、老年化指数の高い市として、石川県珠洲市、輪島市がプロットされています。今回の令和6年能登半島地震で、被災地となった両市の老年化指数は、珠洲市721、輪島市626となっています。

老年化指数では、544の山梨県大月市を含め3市が500超ですが、400を超える市は、全82市で11市となっています。内訳は、石川県3市、新潟県3市、山梨県3市、富山県1市、そして長野県1市です。
尚、福井県で老年人口指数が高い市は、大野市の348となっています。

グラフでは、生産年齢人口比率が50を割っている佐渡市426、47.2%がありますが、生産年齢人口比率が40%台の市は、老年化指数378の新潟県十日町市を含め4市のみとなっています。

老年化指数が最も低いのは、石川県野々市市136で、全体の中で左上にプロットされ、生産年齢人口比率も65.6%と対象市の中では最も高い市となっています。
野々市市は、金沢市と白山市に接する石川県では最も面積の小さな市町村です。石川県の3市を比較してみました。

項目野々市市輪島市珠洲市
老年化指数136626721
生産年齢人口比率65.6%46.5%41.2%
総人口(人)57,23824,60812,929
年少人口指数221617
老年人口指数3099125
従属人口指数52115143
(2020年国勢調査)

野々市市と珠洲市の代表的な市民10人の人口構成では、両市とも年少者(14歳以下)は1名ですが、老年者(65歳以上)は野々市市の2名に対して珠洲市は5名、したがって生産年齢該当者(15~64歳)は、それぞれ7名、4名となります。

被災地では、まだまだ震災の影響下にあり、復旧の言葉はまだ見えていません。
人口構成指数からは、石川の被災地がどこの地域にも増して、今後の復旧に向けた人的資源の絶対数の確保が必須と思われます。

全国793市の中での北陸甲信越のポジション

全国793市の中で、北陸甲信越6県82市のポジションがわかるグラフにしています。

北陸甲信越の各市の分布は、全国の分布の中でもほぼ中央ににまとまって分布しています。北陸甲信越は、日本地図でも真ん中に位置していますが、この分布図でも同様です。

珠洲市、輪島市は、全国でも高い指数のグループです。

全国793市、北陸甲信越82市の老年化指数分布
全国の中での北陸甲信越82市のポジション
【速読解Biz】

データの出典・データの利用と加工
総務省統計局〉令和2年国勢調査・調査の結果 サイトURL https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka.html
出典のデータを2024年6月10日に利用して加工作成しています

そばの花咲く風景
そばの花
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