グラフで知る北関東の老年化指数
老年化指数は、年少者(0~14歳)に対する老年者(65歳以上)の指数です。
この指数と生産年齢人口(15~64歳)の総人口に占める割合との関係をみると、興味深いチャートになります。
北関東3県の全58市の老年化指数の分布を見てみましょう。
所さんの目がテン!の”かがくの里”のある常陸太田市
北関東の58市は、全国の市のなかでは老年化指数が極端に大きい市がない地域です。
また、生産年齢人口比率もすべて50%以上の市となっています。生産年齢人口比率と老年化指数には、負の相関があるといえるでしょう。
グラフでは、緑マークの茨城県には、老年化指数が小さい市と大きい市がそれぞれ広く分布しているのがわかります。
それに対して、栃木県と群馬県は、老年化指数が200から400の間にまとまって分布しています。
3県の市の総人口平均を見ると、茨城県8.1万人/市、栃木県12.1万人/市、群馬県13.8万人/市となっています。3県の面積はほぼ同規模ですが、市の数は、茨城32、栃木14,群馬12です。
老年化指数の低い市は、茨城県つくば市138(人口241,656人)、同守谷市155(人口68,421人)、同神栖市177(人口95,454人)、同つくばみらい市186(人口49,872人)、そして5番目が栃木県さくら市195(人口44,513人)となっています。
老年化指数が200以下は、この5市に加え群馬県の伊勢崎市195、太田市197の7市となっています。
老年化指数が400を超える市は、3市あり、ともに茨城県です。
常陸太田市438(人口48,602人)、稲敷市424(人口39,039人)、常陸大宮市401(人口39,267人)です。
ちなみに常陸太田市は、日本テレビの所さんの目がテン!かがくの里のある場所でもあります。
かがくの里はあるのは、この地域で最も老年化指数が高い市です。里山再生は、日本にとっての将来を示しているかもしれません。
全国での北関東のポジション
北関東3県58市を色分けして、全国793市の中でのポジションがわかるグラフにしています。
北関東58市の分布は、全国の分布と同じ傾向にありますが、その分布はやや上の右側にズレて分布しています。
北関東の各市は、全国では老年化指数が高い市が少ない地域と言えるでしょう。
総務省統計局〉令和2年国勢調査・調査の結果 サイトURL https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka.html
出典のデータを2024年6月2日に利用して加工作成しています。
つくばエクスプレス
つくばエクスプレスは、老年化指数200以下の市、つくば市、守谷市、つくばみらい市を東京とつないでいます。