【北海道・沖縄編】国内793の市にみる老年化指数の分布〈2020年国勢調査〉

全国793都市の老年化指数の分布、北海道・沖縄編
この記事は約3分で読めます。

老年化指数は、年少者(0~14歳)に対する老年者(65歳以上)の指数です。
この指数と生産年齢人口(15~64歳)の総人口に占める割合との関係をみると、興味深いチャートになります。
北海道の35市と沖縄11市の分布を見てみましょう。

北海道35市、沖縄11市の生産年齢人口比率と老年化指数の分布を示しています
沖縄の市は左上部に、北海道の市は右下方向に、全国平均を境にわかれています

沖縄の11市と北海道35市の分布には大きな違いがあります。

北海道の35市は、老年化指数200から1200近くまで広く分布しているのに対して、沖縄県の11市は100から200の間で、かつ生産年齢人口比率も55%を超えた高い比率に固まって分布しています。

国内にある793市(※1)の中で、老年化指数が最も高いのは、北海道の歌志内市の1123です。年少者の約11倍の老年者がいる市を意味しています。

加えて生産年齢人口比率が41.9%と、全国で最も低い比率の石川県珠洲市の41.2%に次ぐ水準となっています。

歌志内市で、代表的な10人の市民の集団は、生産年齢該当者が4人、残りの6人は65歳以上の老年者で、年少者が入らない人口構成になります。歌志内市の総人口は2,989人、年少者142人、生産年齢人口1,253人、老年者1,594人となっています。

一方、老年化指数が最も低いのは、沖縄県豊見城市の103です。
生産年齢人口は60.7%で、全国平均より高くなっています。豊見城市の総人口は64,612人、年少人口12,539人、生産年齢人口39,193人、老年人口12,880人となっています。
老年化指数の100は、年少者と老年者が同数であることを意味しています。

豊見城市で、代表的な10人の市民の集団は、生産年齢者が6人、年少者と老年者が2人ずついる人口構成となります。

このグラフは、市の人口規模を考慮せずに作成しています。
北海道35市合計の老年化指数は292、生産年齢人口比率は58.1%、沖縄県11市合計の老年化指数136%、生産年齢人口比率61.3%ですので、生産年齢人口比率は60%前後と全体では同じといえます。

老年化指数は、地方の自治体の高齢人口構成を表す一つの指標ですが、北海道と沖縄では、全く異なる都市の様相を呈しています。

※1:令和2年(2020年)国勢調査データ表で市部に分類されている総数です。但し、東京都の23区も特別区部として市の一つにカウントしています。

北海道と沖縄の都市のポジション

直近に行われた令和2年国勢調査では、全国793市がリストされています。
全市の散布図に、北海道と沖縄の各市のデータを重ねています。

老年化指数が最も高いのは北海道の歌志内市です。沖縄県の各市は、全国の市の分布の中でも老年化指数が200以下の若いグループに位置しています。

全国793市、その中で北海道と沖縄県にある市のポジションがわかります
国内市部793市と北海道、沖縄県を色分けしています
【速読解Biz】

データの出典・データの利用と加工
総務省統計局〉令和2年国勢調査・調査の結果 サイトURL https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka.html 
出典のデータを2024年6月2日に利用して加工作成しています。

秋の風景 1枚の写真

秋の田んぼのある風景
稲田のある風景
タイトルとURLをコピーしました