【グラフで分かる】あなたの都道府県の可住地面積割合を知っていますか?

可住地面積割合を知る
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可住地面積割合とは、「総面積から森林面積と主要な湖沼面積を差し引いた面積の割合」で、人の住地可能な面積の割合です。

都道府県の可住地面積割合
可住地面積割合のマップグラフです、上位と下位の各5都府県を割合を表にしています
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可住地面積割合が最も小さい高知県、最も大きい大阪府

可住地面積割合が小さいとは、森林や湖沼の割合が大きい地域であり、逆に可住地面積割合が大きい県は森林や湖沼の割合が小さい地域ということが言えます。

森林面積と湖沼面積の割合ですが、最も大きな琵琶湖をもつ滋賀県の湖沼面積(※1)は17.0%であり、それに続くのは沖縄県3.9%、茨城県3.8%、北海道3.4%、島根県3.1%となっており、可住地面積割合は、滋賀県を除けば、森林面積割合の大小によるといえます。
湖沼面積割合が3%を超える都道府県は、この5県のみです。ちなみに、霞ケ浦がある茨城県が3番目に入っていますが、大きな湖沼がない沖縄県が2番目入っているのは、海岸線にある沼地等が多いことと思われます。

北アルプスから中央アルプス、南アルプスがある長野県の森林面積割合は、75.3%と全国で9番目です。上のマップで分かるように隣接県の岐阜県や山梨県は、長野県に比べて森林面積割合が多い=可住地面積割合が小さいことがわかります。

グラフで示す様に森林面積割合が最も大きい=可住地面積割合が最も小さいのは高知県で、可住地面積割合は16.3%となっています。森林面積割合が大きいというより可住地面積割合が少ない県といった方が適切かもしれません。

可住地面積割合の全国平均は33.0%です。
日本の国土の2/3は森林や湖沼といえます。

可住地面積割合が最も大きい大阪府で70.0%ですが、高知県を比較すると以下のようになっています。
総面積は高知県が大阪府の4倍弱ですが、高知県の可住地面積は、大阪の9割程度にとどまっています。

No都道府県名可住地面積割合総面積可住地面積
高知県16.3%7,104 km21,158 km2
47大阪府70.0%1,905 km21,334 km2
(倍率)3.7倍0.9倍
表1)高知県と大阪府の可住地面積を比較しました。

※1)湖沼面積:国勢調査データでは、可住地面積割合と森林面積割合が示されていますが、湖沼面積は記載公表されていません。ここで示す湖沼面積割合は、100%-(可住地面積割合+森林面積割)で算出した数値です。

可住地面積1位は北海道、47位は奈良県

都道府県別の可住地面積(km2)上位・下位と可住地面積割合(%)を見てみましょう。

No都道府県名可住地面積可住地面積割合
北海道24,110 km228.9 %
新潟県4,555    〃36.2 〃
福島県4,232    〃30.7 〃
45山梨県951    〃21.3 〃
46鳥取県905    〃25.8 〃
47奈良県853    〃23.1 〃
表2)2020年の可住面積割合から可住面積を算出しました。

参考)総面積1位は、国土の21.0%を占める北海道、47位は0.5%の香川県

参考データとして、総面積と国土の占有面積割合を示します。

No 都道府県名総面積占有面積割合可住地面積割合
北海道83,424 km221.03 %28.9 %
岩手県15,275    〃4.10 〃24.6 〃
福島県13,785    〃3.70 〃30.7 〃
45東京都2,194    〃0.59 〃64.8 〃
46大阪府1,905    〃0.51 〃70.0 〃
47香川県1,877    〃0.50 〃53.5 〃
表3)2020年の総面積の上位・下位の都道府県リストです。
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都道府県別の人口密度について、総面積当たりの人口密度と可住地面積当たりの人口密度を見てみましょう。
グラフの人口密度マップは、2つの都道府県マップの設定色は同じです。

都道府県別人口密度マップ
人口密度を県面積と可住地面積当たりで比較しました

人口密度が高い地域は顕著です。

東京都の人口密度は、総面積基準で6,402人/km2で全国1位です。
全国平均の20倍以上の密度となっています。最も密度が低い北海道は67人/km2で、東京都の1/100の密度といえます。

可住地面積当たりでも、東京都は9,880人/km2です。1km2に約1万人が住んでいます。尚かつ東京都の国土に占める割合は0.59%ですので、いかに人口集中が激しいか分かります。

人口減少が進む中で、東京都のみが人口増加の傾向にあります。
今後人口の偏在は更に加速していくでしょう。

データの出典・データの利用と加工
〈出典〉総務省統計局HP〉国勢調査・e-Stat 国勢調査サイトURL https://www.e-stat.go.jp/stat-search?page=1&toukei=00200521&bunya_l=02&metadata=1&data=1
〈利用と加工〉人口動向ラボが2024年8月24日に利用し、グラフ加工しています。

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