【老年国家・日本】世界230ヵ国の老年化指数、その中の日本の位置

世界230ヵ国の中での日本の位置
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国連のWPP2022データをもとに、世界230ヵ国(※1)の2024年時点の老年化指数(※2)と総人口に対する生産年齢人口比率を、それぞれ横軸、縦軸にしてグラフにプロットしてみました。

世界230カ国の中の日本
世界230カ国を6region毎に色分けしています

※1)国連WPP2022(下記の出典1参照)では、世界各国を、6つの地域regionに分けて、全237ヵ国の人口構成データを公開しています。このグラフでは、人口が小規模で老年人口が千人以下、指数が計算できないのポリネシアやカリブの島国を除いた国をすべてプロットしています。
※2)老年化指数=老年人口(65歳以上)÷年少人口(0-14歳)×100

グラフの小さなプロットは、世界各国の2024年現在の老年化指数と生産人口比率のポジションを表しています。

小さなプロットの背面にあるグレーの大きな丸いプロットは、日本の1920年から2030年までの老年化指数と生産年齢人口の推移を示しています。
世界の国々は、日本の過去のポジション推移に沿って幅広く位置しているのがわかります。

日本の1920年時点、老年化指数14、生産年齢人口比率58%です。グラフでは、アフリカ諸国を示すオレンジのプロットが多く集中しているのがわかります。

一般に生産年齢人口比率がおおよそ7割になると、生産年齢人口のピークとなり、それ以降は老年人口比率が増加して、生産年齢人口比率が低下、老年化指数も増加していくことになります。

グラフでは、老年化指数が10~30と非常に若い国で、なおかつ生産年齢人口比率が7割と超える緑のプロットの国々が目立ちます。中東のアラブ産油国のUAE、オマーン、バーレーン、クウエート等の国々です。
これらの国は、南アジアのインド、パキスタン、バングラディシュ、ネパール、およびスリランカ等から多くの出稼ぎ労働者を受け入れているため、生産年齢人口比率が極端に高くなっています。特異的な国家人口構成といえるでしょう。

アフリカのオレンジのプロットに続くのは、カリブ及びラテンアメリカの諸国のピンクのプロットです。アジアの緑のプロットも縦に長く分布しています。

ヨーロッパ諸国は空色のプロットです。ヨーロッパ諸国は多くが老年化指数100を超えて右側に分布しています。即ち、老年人口が年少人口を超えて高齢化社会に入っているといえます。

最も右、即ち老年化指数が最も大きい国は日本です。2024年現在老年化指数265、生産年齢人口比率58%です。1920年と生産年齢人口比率は同じ水準ですが、老年化指数は19倍になっています。

日本は、世界の中で最も老年化が進んだ国といえるでしょう。

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人口1億人以上の15ヵ国の老年化指数と生産年齢人口比率

世界の総人口は80.8億人(Jan1, 2024現在)、老年化指数41、生産年齢人口比率65.0%となっています。

世界の人口1億人以上の15ヵ国の老年化指数
バブルの大きさは人口規模を表しています(除く世界の赤印)

データの出典・データの利用と加工
〈出典1〉United Nations・Population Division〉World Population Prospects 2022
サイトURL https://population.un.org/wpp/Download/Standard/CSV/
Download file[Sub-Group:Population]・[Files:1950-2100(ZIP,12.47MB) ]・[Description:Population on 01 January, by 5-year age groups.]
〈出典2〉総務省統計局〉令和2年国勢調査・調査の結果 サイトURL https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka.html  
〈データの利用と加工〉人口動向ラボが2024年6月25日に利用し加工しています

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