【グラフで分かる】イランの人口推移〈国連予測1950~2100年〉

イランの人口推移グラフ
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2024年1月1日現在のイランの人口(※1)は、8,950万人と推計されています。

イランでは、今年5月のライシ大統領死亡(ヘリコプター墜落事故)をうけ、7月大統領選挙が行われ、新たに改革派のペゼシュキアン氏が大統領にえらばれています。

このイランの1950年から2100年迄の人口推移について、国連予測を見てみましょう。

イラン人口推移グラフ
5年毎の年齢3区分人口及び年齢構成指数トレンド

※1)国連World Population Prospects 2022/中位推計、データ出典参照

ホメイニ師のもとでの法学者統治とよばれる政治体制にあるイラン、新大統領によって欧米との関係に変化があるとの観測がありますが、イランの将来人口は予測されている社会です。

現在イランは人口の増加が続いています。
1950年の人口は1,664万人です。グラフで特徴的なのは、年少人口の1995年頃までの急増です。1960年から1990年にかけて年少人口指数(※2)が80を超えて推移しています。

年少人口指数は1990年から2010年にかけて大きく低下しますが、2024年現在年少人口指数34です。老年化指数(※2)12であり、今まだ若者が多い国といえるでしょう。

グラフで、年少人口指数と老年人口指数が交差する、即ち年少者と老年者の人口が同数になるのは2042年と予測されています。

イランの総人口ピークは、いまから30年後の2054年、現在人口の111%増加の9,920万人と予測されています。人口データがある1950年から約100年後ですが、その100年で約6倍の人口の国、1億人規模の国家になることになります。

生産年齢人口のピークは、2038年と予測されていますので、イランは今後も国家の成長に寄与する人的資源の増加が見込まれています。

※2)年齢構成指数について
年少人口指数=年少人口/生産年齢人口×100
老年人口指数=老年人口/生産年齢人口×100
従属人口指数=(年少人口+老年人口)/生産年齢人口×100
老年化指数=老年人口/年少人口×100

イランの年齢3区分構成比と年齢中央値トレンド

イランの総人口の年齢中央値の推移を日本のそれと折れ線グラフで示しています。

1950年時点の両国の中央値は、いずれも21歳です。
2024年現在、イラン33.6歳、日本49.5歳ですので、人口の年齢構成の推移が大きくことなるのがわかります。

イラン年齢3区分人口の構成推移
10年毎の年齢3区分人口構成比率と年齢中央値の推移を示しています

2100年の予測では、年齢中央値はイラン51歳、日本54歳と同水準と予測されていますが、今から2100年迄の年齢構成推移の道筋は大きく異なるでしょう。

イランは総人口ピークの2054年以降、65歳以上の老年人口比率が3割を超える社会となると予測されています。

【速読解Biz】

イランの老年化指数トレンド

老年化指数のトレンドを見ると日本のトレンドと大きく異なっているのがわかります。

老年化指数はその社会の老年者と年少者の構造を知る指標です。

日本の現在の指数は265ですが、イランがこの水準になるのは2100年の直前の時期となります。

イランの老年化指数推移グラフ
2054年の総人口ピークに向かうイランの老年化指数推移予測です
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