【グラフで分かる】21世紀の人口大国・インドの将来人口〈国連WPP2022〉

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インドの2024年1月1日現在の総人口は14.3億人(※1)で、世界で最も人口の多い国家となっています。今後も増加を続け、40年後の2064年に人口のピークを迎えると予測されています。

インド人口推移
3区分年齢人口推移と3つの年齢構成指数のトレンドを示しています

※1)国連World Population Prospects 2022/中位推計、データ出典参照

インドの2024年現在と40年後の人口ピーク年2064年の3区分人口と年齢構成指数(※2)を見てみましょう。

項目1Jan.20241Jan. 2064増減率
総人口(千人)1,435,2261,697,042+18%
年少人口354,304274,115▲23%
生産年齢人口977,6861,074,122+10%
老年人口103,236348,805+238%
年少人口指数3626
老年人口指数1132
従属人口指数4758
老年化指数29127

年少人口指数は、1965年75となってピークとなりますが、その後減少傾向となり、年少人口(0~14歳)がピークになる2010年経て、現在この指数は36となっています。とは言え、日本の2024年現在の年少人口指数19に比べ2倍弱、日本の1960年代水準であり、人材資源の供給が活発な国家といえるでしょう。

生産年齢人口(15~64歳)は、現在も増え続けています。
経済の成長期を人口ボーナス期と呼ぶことがあります。人口ボーナス期は、次のような一つの定義があります。
①生産年齢人口が増加し、かつ従属人口が低下している。
②生産年齢人口が従属人口の2倍以上になっている。
③上記の①と②を満たしている期間

インドの人口動向について、この定義をあてはめると
①の期間:1967年~2032年
②の期間:2019年~2052年
③の期間:2019年~2032年
となります。

インドの人口ボーナス期は、今から5年前から始まり、8年後まで続くと期間となります。
インドは、来年2025年にGDPで日本を抜いて世界第4位になるといわれています。今まさに人口ボーナスをえて、大きな経済成長期にあるといえます。
実際には、インドは2064年まで人口が増え続けます。人口ボーナス期はともかく、さらに成長を遂げる人的資源の豊富な国といえます。

※2)年齢構成指数について
年少人口指数=年少人口/生産年齢人口×100
老年人口指数=老年人口/生産年齢人口×100
従属人口指数=(年少人口+老年人口)/生産年齢人口×100
老年化指数=老年人口/年少人口×100

2013年中国の人口を抜いて世界一へ

1950年以降中国とインドはともに人口増加し、その人口差は1~2億人でしたが、2013年以降インドの総人口が中国の人口を上回っています。

2024年1月1日現在
中国人口:1,367百万人
となっていて、インドとは68百万人の人口差異となっています。

中国は、2年後の2026年に人口のピークを迎えると予測されています。

インドと中国の人口比較
インドと中国の人口推移比較グラフです

インドの老年化指数と年齢中央値

インドの人口推移予測のグラフに、社会の高齢化を見る指数である「老年化指数 Aging Index」推移と「年齢中央値 Median Age」推移を組み合わせたグラフを見てみましょう。

老年化指数は、その社会の高齢化度を見る指標の一つですが、2024年現在のインドの老年化指数は28です。即ち、年少人口の28%しか老年人口(65歳以上)がいない社会です。日本の現時点の指数265(年少人口の2.65倍の老年人口がいる社会)とは大きく年齢構造が異なる社会、若い社会といえるでしょう。
ちなみに日本の老年化指数が、30%以下であったのは1960年代までです。

インド老年化指数推移
老年化指数トレンド、参考として日本のトレンドを入れています
インド年齢中央値推移
年齢中央値トレンド、参考として日本のトレンドを入れています

インドの現在の年齢中央値は28.6歳です。日本が49.5歳ですのでその違いは明白でしょう。

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タの出典・データの利用と加工
〈出典A〉United Nations・Population Division〉World Population Prospects 2022 サイトURL https://population.un.org/wpp/Download/Standard/CSV/
〈利用と加工〉人口動向ラボが2024年10月15日に利用し、グラフ加工しています。

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