【首都圏編】国内793市にみる老年化指数の分布〈2020年国勢調査〉

老年化指数分布、首都圏4都県編のアイキャッチ
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老年化指数は、年少者(0~14歳)に対する老年者(65歳以上)の指数です。
この指数と生産年齢人口(15~64歳)の総人口に占める割合との関係をみると、興味深いチャートになります。
首都圏4都県にある全122市の老年化指数の分布を見てみましょう。

首都圏4都県122市の老年化指数分布
空色字の市名は県庁所在地

老年化指数と生産年齢人口比率には、負の相関関係があります。
相関係数は、埼玉0.82、神奈川0.81,千葉0.77、東京0.57となっています。

東京の相関が弱いのは、特別区部を含む全市が老年化指数200前後、生産年齢人口比率が60%以上のところにまとまって分布していることによっています。

老年化指数が400を超え、生産年齢人口比率が55%を下回るエリアには、千葉県の市が分布しています。

老年化指数が最も大きいのは勝浦市638、次は南房総市564となっています。
首都圏4都県122市のうち、老年化指数が400を超える市は10市ありますが、そのうち9市が千葉県で、あと1市は、神奈川県三浦市495となっています。

生産年齢人口比率でみても、50%を切っている市は4市あり、いずれも千葉県で、南房総市は45%を下回る44.4%となっています。南房総市の10人の代表的な市民集団は、年少者1名、生産年齢該当者4名、老年者5名の構成になると思われます。

一方、老年化指数が低い市は、埼玉県戸田市119、同和光市132、同朝霞市145、及び千葉県浦安市141などとなっています。神奈川の川崎市165を含めて各市とも生産年齢人口比率が66%以上あり、若い人口構成の都市といえます。
戸田市の代表的な10人の市民集団は、年少者1名、生産年齢該当者7名、老年者2名の構成になると思われます。先ほどの南房総市と同様に、年少者1名という少子化社会ですが、老年人口構成の異なる都市といえます。

首都圏全市には、東京23区を特別区部として1市にカウントしています。特別区部の老年化指数197、生産年齢人口比率67.6%で、生産年齢人口は全国の上位から4番目の高水準となっています。

全国の中での首都圏ポジション

全国793市の中で、首都圏4都県122市のポジションがわかるグラフにしています。

首都圏の市の分布は、全国の分布の中でも左上にまとまって分布しています。

上で述べたように生産年齢人口比率が55%以下で、老年化指数が400を超える千葉県の市がある反面、大部分は生産年齢人口比率が高い分布になっています。

全国793市、首都圏123市の老年化指数分布
全国の中での首都圏123市のポジション
【速読解Biz】

データの出典・データの利用と加工
総務省統計局〉令和2年国勢調査・調査の結果 サイトURL https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka.html 
出典のデータを2024年6月8日に利用して加工作成しています

都会の一コマの風景

都心のビルと車の群れ
Ginza
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