1枚のグラフで分かる首都圏の市区町村別人口密度マップ
人口減少の日本にあって、首都圏への人口集中はますます加速しています。
首都圏の市区町村の人口密度をマップグラフで示しています。
首都圏4都県の平均人口密度は、全国平均の8倍になっています!
全国の人口密度は、338.20人/km2(R2国勢調査現在)ですが、首都圏の4都県の平均人口密度は、2,721人/km2であり、全国平均の8.0倍になっています。
中でも東京都の人口密度は6,402人/km2となっており、約19倍の人口密度となっています。
このグラフで分かるように、東京23区に人口が集中しており、特に5区(豊島、荒川、中野、北及び台東)は、2万人/km2を超える人口集中エリアになっています。
この5区を中心に同心円状に人口密度勾配が広がっています。
そして、北はさいたま市、南は横浜市をつなぐ幹線沿いに人口が集中しています。
グラフの左側に当たる浅緑色で区分される3つの自治体、東京都日の出町604人/km2、埼玉県鳩山町527人/km2、及び神奈川県相模原市緑区670人/km2の人口密度でも全国平均に2倍弱です。
更にその周りに広がる青緑色で区分される埼玉県川島町465人/km2、越生町273人/km2、秩父市103人/km2のエリアで全国平均密度の水準といえるでしょう。
但し、関東平野の周辺部の市町村は、森林面積割合が増加するため、可住地人口密度は高くなります。
都心の23区の可住地面積割合はほとんど100%ですが、例えば埼玉県秩父市の可住地面積割合は約14%ですので、可住地面積当たりの人口密度は750人/km2程度になります。
関東平野の東京中心部を含めて可住地面積割合は9割を超えていますので、この人口密度マップは人口集中の実態に近いといえるでしょう。
首都圏4都府県の人口密度のトップ3と平均値は以下の通りです。
県名 | トップ3と平均値 | 人口密度・人/㎢ | |
東京都 | 1 | 豊島区 | 23,182 |
2 | 中野区 | 22,122 | |
3 | 荒川区 | 21,405 | |
(62区市町村平均) | 6,402 | ||
埼玉県 | 1 | 蕨市 | 14,537 |
2 | さいたま市浦和区 | 14,320 | |
3 | さいたま市南区 | 13,861 | |
(72区市町村平均) | 1,934 | ||
神奈川県 | 1 | 川崎市中原区 | 17,889 |
2 | 川崎市幸区 | 17,095 | |
3 | 横浜市南区 | 15,665 | |
(58市区町村平均) | 3,823 | ||
千葉県 | 1 | 浦安市 | 9,905 |
2 | 市川市 | 8,645 | |
3 | 習志野市 | 8,402 | |
(59市区町村平均) | 1,218 | ||
(参考) | 全国 | 338 |
〈出典〉総務省統計局HP〉国勢調査・e-Stat 国勢調査サイトURL https://www.e-stat.go.jp/stat-search?page=1&toukei=00200521&bunya_l=02&metadata=1&data=1
〈利用と加工〉人口動向ラボが2024年8月29日に利用し、グラフ加工しています。