グラフで知る韓国の将来人口
韓国の2024年1月1日の人口は、5,178万人と推計されています。韓国は4年前の2020年に総人口が5,186万人となりピークを迎えています。
2020年総人口ピークを迎えた韓国は高齢化社会へ
グラフは、国連World Population Prospects 2022に基づき、1950年~2100年まで5年後のデータを採用して、年齢3区分人口(※1)と人口構成指数(※2)のトレンドを表しています。
韓国は2020年に総人口のピークを迎えましたが、年少人口は、51年前の1973年にピークを迎えています。
1973年の年少人口は1,401万人、年少人口指数73、今年の年少人口は40.9%の573万人、年少人口指数16となり、ピーク時の6割の人口になっています。
年少人口指数は、いまからはほとんど変わらずに2100年20と予測されています。年少人口は、今後も減少し、30年後には今から▲37.8%となって、少子化は更に進捗すると予測されています。
韓国は少子化により、生産年齢人口も減少し、現在の生産年齢人口比率70.1%は、いまから30年後は51.4%となり、2082年には、老年人口指数が最大109となり、生産年齢人口比率は43.8%まで低下すると予測されています。
過去の人口構成トレンドを見ると、韓国の少子化問題が大きくクローズアップされていますが、グラフから見て分かるように、総人口のピークを経たあと、65歳以上の老年人口の増加が顕著となり、今後は高齢化社会につき進むとみられます。
高齢化の一つの指標である老年化指数(=老年人口/年少人口×100)は、2017年に100を超えています。即ち、この年に年少人口指数と老年人口指数がほぼ同じになっています。この時2017年に、生産年齢人口も3,766万人となって、ピークを迎えています。
この老年化指数は、2067年593となるまで上昇を続けます。
この時、韓国の社会は、2人に1人は65歳以上の老年者の社会になると予測されます。
老年化指数600になる韓国
老年化指数のトレンドを日本の老年化指数トレンドと比較したのがこのグラフです。
現時点では、韓国170、日本265であり、日本が高い指数です。韓国はいまから老年化指数が急激に増え、43年後の2067年には593となる見込みです。
日本は高齢化が叫ばれていますが、それ以上に韓国の高齢化社会は早く進むとみられます。
30年後の年齢3区分人口、日韓比較
国連WPP2022では、日本は2010年に総人口ピーク(※3)になっています。現在日本はピークから14年経過、韓国はピークから4年経過しています。
このグラフでは韓国と日本の年齢3区分人口の30年後の増減を示しています。
韓国は、65歳以上の人口増加が顕著なことが見て取れます。
※1)年齢3区分人口
年少人口(0~14歳)、生産年齢人口(15~64歳)、老年人口(65歳~)
※2)人口構成指数
年少人口指数 Child dependency ratio=年少人口/生産年齢人口×100
老年人口指数 Aged dependency ratio=老年人口/生産年齢人口×100
従属人口指数 Dendency ratio=(年少人口+老年人口)/生産年齢人口×100
老年化指数 Aging index=老年人口/年少人口×100
※3)日本の総人口ピークは、12,808.4万人(2008年10月1日現在)ですが、国連WPP2022では、12,813.1万人(1 Jan.2010)が最大人口値となっています。本サイトでは、各国のデータを日本のデータと比較する場合には、原則的に同じテーブルを使用しています。
〈出典〉United Nations・Population Division〉World Population Prospects 2022 サイトURL https://population.un.org/wpp/Download/Standard/CSV/
〈利用と加工〉人口動向ラボが2024年6月14日に利用し、グラフ加工しています。